ヨシオカ トシハル   Toshiharu Yoshioka
  吉岡 敏治
   所属   森ノ宮医療大学大学院  保健医療学研究科 保健医療学専攻
   森ノ宮医療大学大学院  保健医療学研究科 医療科学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1997/09
形態種別 学術研究論文
標題 Paradoxical positive nitrogen balance in burn patients receiving highdose administration of insulin for nutritional care
(栄養管理のために高用量のインスリン投与を受けた熱傷患者の窒素バランスについて)
執筆形態 共著
掲載誌名 Surgery
巻・号・頁 122(3),527-533頁
著者・共著者 共著者:T.Shiozaki, O.Tasaki, M.Ohnishi, T.Nishimura, A.Hiraide, T.Shimazu, T.Yoshioka, H.Sugimoto
概要 肝不全、腎不全のない重症熱傷19例を、受傷後4週間におけるインスリン・カロリー摂取量比(I / C)に基づいて、高I / C群(n = 9)および低I / C群(n =10)の2群に分け、全例で窒素バランス、血中尿素窒素(BUN)および尿中尿素窒素(UUN)を測定し、さらに各群6例で、血漿グルコース、インスリン、グルカゴン、コルチゾールおよび3-メチル - ヒスチジンの尿中排泄を測定した。10日目まで、両群のグルコース、インスリン、グルカゴン、およびコルチゾールの血漿濃度は同様の変化を示した。 その後、低I / C群ではインスリンとグルカゴンの血漿濃度が低下し始め、高I / C群では高値を維持した(p <0.05)。尿中尿素窒素排泄は高I / C群では低I / C群よりも8日目より有意に低かった(p <0.05)。したがって、高I / C群は、低I / C群よりも早期に正の窒素バランスを達成した。 しかし、高I / C群は敗血症合併症のリスクが高く、低I / C群よりも高い死亡率を示した(p <0.05)。これらの結果は、重症患者の栄養管理において良好なものとして受け入れられる窒素バランスの改善は、高I / C群では必ずしも良好ではないことを示す。