ヨシオカ トシハル
Toshiharu Yoshioka
吉岡 敏治 所属 森ノ宮医療大学大学院 保健医療学研究科 保健医療学専攻 森ノ宮医療大学大学院 保健医療学研究科 医療科学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1989/03 |
形態種別 | 学術研究論文 |
標題 | 敗血症時における顆粒球エラスターゼの変動:臓器障害に及ぼす影響について |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本外科学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 90(3),334-342頁 |
著者・共著者 | 共著者:田中 裕、 杉本 壽、 吉岡敏治、 杉本 侃 |
概要 | 敗血症に起因するMOF症例14例をMOF群、出血性ショックを伴った外傷患者で、MOFに至らず軽快した24例を外傷群とした。両群における経時的なPMNE(顆粒球エラスターゼ)の変動およびインヒビターであるα1-アンチトリプシン(α1AT)を測定した、またPMNEは好中球より放出されることより、同時期の好中球数を比較した。さらに組織障害の指標として血小板,フィブロネクチン,凝固系第13因子値を両群で比較した。1) MOF群では敗血症と診断した時よりPMNE値は831±241 μg/lと高値となりMOF診断後も高値が持続した。外傷群では来院時574±131 μg/lと上昇したが、以後低下し1週間以内に正常となった。2)好中球数とPMNE値には有意な相関はなかった。好中球1細胞あたりのPMNE値はMOF群では0.05以上と外傷群に比べて有意に高値となった。3) α1AT値は両群とも上昇し正常の2倍近くに達した。4)血小板はMOF群では3.6±1.2万と低値が持続した.フィブロネクチン、第13因子値もMOF群で有意に低値となり、PMNE値とはそれぞれr=-0.71, r=-0.81(p<0.05)と有意な負の相関を認めた。
本人担当分:研究計画、データの採取、論文作成補助 |