ヨシオカ トシハル
Toshiharu Yoshioka
吉岡 敏治 所属 森ノ宮医療大学大学院 保健医療学研究科 保健医療学専攻 森ノ宮医療大学大学院 保健医療学研究科 医療科学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1994/06 |
形態種別 | 学術研究論文 |
標題 | 患者背景別にみた日和見感染症の病態と対応 熱傷患者にみられる感染症とその防止策 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Infection Control |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 3(3),264-268頁 |
著者・共著者 | 共著者:吉岡敏治、 池邨勝美、 藤井紀男、 高岡 諒、 岩井敦志、 田中 裕、 杉本 侃 |
概要 | 熱傷は動物実験でBacterial Translocationのモデルとされるほど、免疫能が低下する。広範囲熱傷はこの観点から、immunocompromised hostであり、広い意味ですべて日和見感染である。バリヤー機能が喪失した熱傷創やsmoke injuryの結果バリヤー機能が失われた気道(呼吸器)の感染、尿路の感染はもちろん、静脈炎や心内膜炎、経鼻挿管に伴う副鼻腔炎など感染源も多彩である。この研究では過去20年間に熱傷創から検出された分離菌種の変遷を5年ごとに調査し、その変遷が局所療法剤の進歩、抗生物質の全身投与の原則、selective decontamination of digestive tractの実施など、治療と密接に関係していることを報告した。気管内挿管例の易感染性は喀痰吸引に伴う水平感染、吸引チューブによる粘膜損傷、喀痰排泄抑制、肺胞虚脱等から説明されるが、呼吸管理を要する熱傷の多くは気道熱傷を伴っており、これが呼吸器感染を引き起こしやすい原因であり、容易に治癒しない理由であることが判明した。
本人担当分:研究計画、データの採取、論文作成 |