ヨシオカ トシハル
Toshiharu Yoshioka
吉岡 敏治 所属 森ノ宮医療大学大学院 保健医療学研究科 保健医療学専攻 森ノ宮医療大学大学院 保健医療学研究科 医療科学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1998/10 |
形態種別 | 学術研究論文 |
標題 | クラッシュ症候群のカルシウム動態について |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本救急医学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 9(10),539-544頁 |
著者・共著者 | 共著者:森本文雄、吉岡敏治、織田 順、田中 裕、松岡哲也、平出 敦、嶋津岳士 |
概要 | 阪神・淡路大震災で受傷し、受傷後3日以内に血清カルシウム値が測定された66例のクラッシュ症候群を対象に、最低血清カルシウム値と、クラッシュ症候群の重症度を反映する最高血清CPK値との関係を検討した。自験例(阪大病院入院例)においては,血清リン値とintact PTHを同時に測定した。対象66例の最低血清カルシウム値は、最低血清カルシウム値は7.24±1.37mg/dl(正常参考値8.4-10.0mg/dl)と低値であった。また最高血清CPK値と最低血清カルシウム値は逆相関を示した(y=8.58-2.04×10-5x, r=0.81)。自験例の低カルシウム血症は受傷後8日から50日間持続した。腎不全合併の5例では高リン血症を,腎機能良好な3例では低リン血症を示したが,低カルシウム血症の程度やその持続期間に差はなかった。intact PTHは血清カルシウム値の低下とともに著しく高値となった。クラッシュ症候群では,腎不全合併の有無にかかわらず,障害を受けた筋肉量に応じて低カルシウム血症を来すと考えられた。
本人担当分:研究計画、データの採取、論文作成補助 |