ヨシオカ トシハル
Toshiharu Yoshioka
吉岡 敏治 所属 森ノ宮医療大学大学院 保健医療学研究科 保健医療学専攻 森ノ宮医療大学大学院 保健医療学研究科 医療科学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1984/12 |
形態種別 | 学術研究論文 |
標題 | Delayed neurotoxicity produced by an organophosphorous compound(sumithion) a case report
(有機リン化合物(スミチオン)によって遅発性に生じた神経毒性を呈する症例:症例報告) |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Toxicology |
巻・号・頁 | 56,136-138頁 |
著者・共著者 | 共著者:T. Sakamoto, Y. Sawada, K. Nishide, D. Sadamitsu, T. Yoshioka, T. Sugimoto, N. Nishii, H. Kishi |
概要 | 有機リン系殺虫剤による中毒の遅発性発現の1例が記載されている。有機リン剤の遅発性中毒は今でこそ良く知られているが、当時はこのような報告はほとんどなく、スミチオンの代謝産物を経過中に連続して測定した報告はなかった。患者は40mlのスミチオン(50%フェニトロチオン)を摂取した70歳の女性で、最初は中毒症状は見られなかったが、摂取48時間後に中毒症状が出現、意識障害、筋力低下、筋攣縮が認められた。スミチオンの分解生成物である血漿および尿中の4-ニトロ-3-メチルフェノール(NMC)はこの時点で最大に達した。 硫酸アトロピンもPAM(ピリジン2-アルドキシムメチオニン)も有効ではなかった。 患者は3週間、換気補助を必要とし、筋力低下やその他の神経学的状態は、NMCレベルの低下とともに徐々に回復した。
本人担当分:研究計画、データの採取、論文作成補助 |