マツダ トモコ
Tomoko Matsuda
松田 智子 所属 森ノ宮医療大学 看護学部 看護学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/09 |
形態種別 | 紀要 |
標題 | 近世における女子教育史への一考察
―江戸時代末期の女子教育についてー |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 奈良学園大学研究紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (3),125-134頁 |
概要 | 江戸時代末期に庶民・農民に至るまで教育のすそ野が広がった外的及び内的な要因を3つ挙げた。そして日本独自の女徳を第一とする教育思想を、『和俗童子訓』に求めた。生活技術より徳が上位が日本女子学の特徴であり、庶民の女子教育も実学であり、その根本思想は主婦学である。益件は、女子にも数学教育は必要であると先進的な意見を主張する等、女子教育が母親教育の枠組みの中ではあるが社会的に認知された意義は大きい。また、農村地域の最下層の女子にまで、読み書きが広がったことを、手紙や村の入札などの資料で明らかにした。幕末期には西欧の影響を受け藩校で女学校成立の動きがあったが、基本の女性観は富国強兵のための母親学の色彩が濃かった。寺子屋での女師匠や男女同室学習を例に挙げ、幕末期における男女共通教育の萌芽に問題提起を行った。 |