ヨシオカ トシハル
Toshiharu Yoshioka
吉岡 敏治 所属 森ノ宮医療大学大学院 保健医療学研究科 保健医療学専攻 森ノ宮医療大学大学院 保健医療学研究科 医療科学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1991 |
形態種別 | 学術研究論文 |
標題 | Effect of sodium D-3-hydroxybutyrate on amino acidemia in hemorrhagic hypotension
(ケトン体(D-3-hydroxybutyrateD:3-OHB)の出血性ショックにおけるアミノ酸血症への効果) |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Eur Surg Res |
巻・号・頁 | 23,250-255頁 |
著者・共著者 | 共著者:A. Hiraide, M. Katayama, Y. Mizobata, H. Sugimoto, T. Yoshioka, T. Sugimoto |
概要 | ラットに、動脈を切断して平均動脈圧を30分間、40mmHgに維持するモデルを作成し、出血の1時間前に、30µmol/min・kgでケトン体(D-3-hydroxybutyrateD:3-OHB)を投与した群(3-OHB群、n=11)と同量の生理食塩水を投与した群(対照群、n=11)を用いて、ケトン体が出血性ストレスに起因するアミノ酸血症に及ぼす効果について検討した。対照群ではケトーシスは抑制されたが、3-OHB群のケトン体濃度は、出血中に2,062±9 +/- 223.7から3,151.4±794.8 mumol / lと著しく増加した。 ショック持続中、2つの群間でアミノ酸の血漿中濃度の有意差はなかった。しかしショックが進行するにつれて、対照群では血漿アラニン、アラニン、プロリン、スレオニン濃度が有意に増加するが、3-OHB群には有意な変化がなかった。 これらの結果は、3-OHBによる前処置が、出血性ショックで見られる高アラニン血症を抑制することを示しており、ケトン体投与は、出血性低血圧などのストレス時のタンパク異化を抑制し得ることを示唆するものである。
本人担当分:研究計画、データの採取、論文作成補助 |