ヨシオカ トシハル   Toshiharu Yoshioka
  吉岡 敏治
   所属   森ノ宮医療大学大学院  保健医療学研究科 保健医療学専攻
   森ノ宮医療大学大学院  保健医療学研究科 医療科学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1992
形態種別 学術研究論文
標題 Morphorogical and functional alterations of the hypothalamic-pituitary system in brain death with long term bodily living
(脳死患者の長期循環維持後における視床下部 - 下垂体系の形態的および機能的変化)
執筆形態 共著
掲載誌名 Acta Neurochir
出版社・発行元 Wien
巻・号・頁 115,31-36頁
著者・共著者 共著者:T. Sugimoto, T. Sakano, Y. Kinoshita, T. Yoshioka
概要 脳死の診断後、末梢血中に視床下部ホルモンや下垂体前葉ホルモンが検出されるのは、全脳死の基準を満たした後にも視床下部組織は機能していた可能性がある。この可能性を調べるために、28人の脳死患者において、視床下部 - 脳下垂体系の内分泌学的および形態学的変化を評価した。 内因性ADHは、脳死の診断直後に枯渇し、下垂体前葉ホルモンはすべての患者で最初に検出されても、徐々に消失した。前葉への直接的なTRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)刺激は良好に応答した。 形態学的研究では、前葉の部分壊死および後葉の保存が1週間にも及ぶことが示された。これらのデータは、脳下垂体が脳死後に部分的に保存されていることを証明している。 すべての患者の末梢血漿にLH-RH(黄体形成ホルモン放出ホルモン)が検出され、半分の患者でGRF(成長ホルモン放出因子)が検出されたが、剖検では、脳死の6日後に視床下部が広範囲に壊死した。 この論争を解決するために、一部のホルモンは膵臓のような頭蓋外組織に由来することが提案されており、脳死の診断後の視床下部ホルモンの検出は、全脳死の概念と矛盾するものではない。