ヨシオカ トシハル   Toshiharu Yoshioka
  吉岡 敏治
   所属   森ノ宮医療大学大学院  保健医療学研究科 保健医療学専攻
   森ノ宮医療大学大学院  保健医療学研究科 医療科学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1992
形態種別 学術研究論文
標題 Myocardial preservation in brain-dead patients maintained with vasopressin and catecholamine
(バソプレッシンおよびカテコー​​ルアミンで維持された脳死患者の心筋保護状態についての検討 )
執筆形態 共著
掲載誌名 Clin Transplant
巻・号・頁 6,294-300頁
著者・共著者 共著者:K.Okamoto, Y. Kinoshita,T. Yoshioka, N. Kawaguchi,S. Onishi,T. Sugimoto
概要 脳死後の心筋の超微細構造の変化を調べるために、37人の脳死患者をエピネフリン単独群(群A)、ADHおよびエピネフリン群(群B)、ADHおよびドーパミン群(群C3)に分け、prospectiveに循環動態と心筋の電子顕微鏡像を検討した。群Aは、循環の不安定性を改善できず、3日以内に全例心停止に陥った。 B群およびC群の循環は急速に改善され、少量のエピネフリンまたはドーパミンの投与で、人工呼吸器が切断されるまで循環動態を正常に維持できた。また、B群の初期循環不安定期間の平均持続時間は、C群のそれより有意に短かった。生検標本の心筋超微細構造をすべての群で半定量的に分析した。 群Aでは、腫れたミトコンドリアや核の膨化、筋小胞体や細胞内浮腫が短時間で出現、ミトコンドリアの破壊、核の消失、筋原繊維の固縮などの不可逆的変化が3日目までに認められた。 B群およびC群では、心筋の変化は軽度で、特に、B群の心筋構造は2週間ほぼ正常で、超微細構造の変化の程度は循環不安定の持続時間と関連していると考えられた。
本人担当分:研究計画、データの採取、論文作成補助