ヨシオカ トシハル
Toshiharu Yoshioka
吉岡 敏治 所属 森ノ宮医療大学大学院 保健医療学研究科 保健医療学専攻 森ノ宮医療大学大学院 保健医療学研究科 医療科学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1993 |
形態種別 | 学術研究論文 |
標題 | Clinical and pathologic changes in the liver of brain-dead patients maintained with vasopressin and catecholamine infusion
(バソプレシンおよびカテコールアミン注入で維持された脳死患者の肝臓における臨床的および病理学的変化) |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Clin Transplant |
巻・号・頁 | 7,263-268頁 |
著者・共著者 | 共著者:T. Sugimoto, K. Yahata,Y. Kinoshita,T. Yoshioka, S. Onishi |
概要 | ADHとカテコールアミンの併用投与によって循環を維持した脳死患者25例を対象に2週間にわたる肝機能と形態学的変化を検討した研究。組織学的に、肝細胞は、研究期間中、一過性の脂肪変性を除いて正常、GPT値、APTTは正常範囲内にとどまり、Ch-Eはゆっくりと低下したが正常範囲内に留まり、PTの変化は、ビタミンK欠乏に起因、血清アルブミン濃度は漸減し、14日目には異常低値となった(栄養失調)。脳死後の肝機能の最も重要な変化は、血清Alp、Lap、γ-GPTおよびビリルビン濃度の経日的な増加で、組織病理学的には、グリソン鞘の胆汁うっ滞および炎症細胞浸潤が徐々に増加することである。超音波検査では、すべての患者において胆嚢は拡大しており、胆嚢収縮試験にも反応しない。すなわち脳死による迷走神経機能の遮断が胆汁うっ滞の直接原因であり、これにより胆管炎を引き起こすと考えられた。
本人担当分:研究計画、データの採取、論文作成補助 |