ヨシオカ トシハル   Toshiharu Yoshioka
  吉岡 敏治
   所属   森ノ宮医療大学大学院  保健医療学研究科 保健医療学専攻
   森ノ宮医療大学大学院  保健医療学研究科 医療科学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1996
形態種別 学術研究論文
標題 Oxidation of D(-)3-Hydroxybutyrate Administered to Rats with Extensive Burns
(広範囲熱傷を作成したラットに投与されたケトン体(3-OHB)の酸化について)
執筆形態 共著
掲載誌名 Jpn J Surg
巻・号・頁 26,173-178頁
著者・共著者 共著者:Y.Mizobata, A.Hiraide, M.Katayama, H.Sugimoto, T.Yoshioka, T.Sugimoto
概要 外傷後のタンパク異化に及ぼすケトン体(3-OHB)の代謝はかなり検証されているが、異化ストレス中に外因性に投与された3-OHBの酸化は全く調べられていない。 本研究は、正常ラットと30%の全層熱傷を作成したラットに、ケトン体(3-OHB)またはグルコースを投与した4群について、放射性同位炭素を用いて、全身の酸化について評価を行ったものである。呼気中の総CO2は、注入が開始されてから6時間収集され、液クロで測定、体シンチレーション分光計で14CO2がアッセイされた。 投与された物質の酸化は、呼気における14CO2の百分率から計算した。3-OHBの血漿濃度は、熱傷作成群および未作成群の両方で、注入後に有意に増加した。 グルコースを投与したラットの全呼気14CO2は、熱傷後に48.2±2.4%から40.8±3.7%(平均+/- SD、P <0.001)に減少した。 しかし、3-OHBを投与したラットからの総14CO2の放出はより早く現れ、68.1±2.7%と66.4との間で3-OHBに由来する全14CO2の差はなかった。 これらの結果は、外因性投与により上昇した3-OHBが、熱傷ストレス下でさえ、正常に酸化され得ることを示唆している
本人担当分:研究計画、データの採取、論文作成補助