ヨシオカ トシハル   Toshiharu Yoshioka
  吉岡 敏治
   所属   森ノ宮医療大学大学院  保健医療学研究科 保健医療学専攻
   森ノ宮医療大学大学院  保健医療学研究科 医療科学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1989/01
形態種別 学術研究論文
標題 パラコート濃度の希釈とダイコートの混入が救命率に及ぼす影響-新旧両薬剤による中毒例の比較から
執筆形態 共著
掲載誌名 中毒研究
掲載区分国内
巻・号・頁 2(1),31-38頁
著者・共著者 共著者:吉岡敏治、 平出 敦、 岸川政信、 鍬方安行、 上西正明、 杉本 侃
概要 有効な治療法のないパラコート中毒の防止を目的に、着色、悪臭剤や苦味物質、催吐剤の混入などの誤飲防止策がとられてきたが、年間の死亡数が1000人を超えるに及んで、一口でも致死量に足するパラコート濃度、24%から5%に希釈する措置がとられた。この研究は、旧製品と新製品が混在して流通している時期に、この希釈が救命率の向上につながるか否かを検討するために、全国調査を行った結果を報告するものである。176施設の一次調査により、症例を把握できた78施設の174症例(新製品群63例、旧製品群111例)を対象とし、生存率、死亡者の平均生存時間、血中パラコート、ダイコート濃度等を比較検討した。一週間以内の早期死亡例は両群とも約60%で差を認めず、新製品群の血中濃度は低濃度症例が多く、呼吸不全による後期死亡例が減少し、少量摂取例では希釈効果が認められた。
本人担当分:研究計画、データの採取、論文作成