ヨシオカ トシハル   Toshiharu Yoshioka
  吉岡 敏治
   所属   森ノ宮医療大学大学院  保健医療学研究科 保健医療学専攻
   森ノ宮医療大学大学院  保健医療学研究科 医療科学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1995/07
形態種別 学術研究論文
標題 Low oxygen extraction despite high oxygen delivery causes low oxygen consumption in patients with burns recovering slowly from operative hypothermia
(重度熱傷患者において、酸素運搬量が高くても、低酸素抽出の症例は、酸素消費量が低く、低体温からの回復に時間を要する)
執筆形態 共著
掲載誌名 Surgery
巻・号・頁 118,44-48頁
著者・共著者 共著者:T. Shiozaki, M.Ohnishi, O.Tasaki, A.Hiraide, T.Shimazu, T.Yoshioka, T.Sugimoto
概要 最終的に死亡した熱傷患者は、生存者よりも低体温からの回復が遅かった。重度熱傷13例における延べ23回の術後低体温のエピソードからの回復中に、間接熱量測定による延べ124回のVO2の測定と、スワンガンツカテーテルによる酸素輸送変数66回の測定を行った。体温は膀胱内温度を持続モニターした。温度上昇率(⊿T/時間)は、間接熱量測定(r = 0.91、p <0.001)とスワンガンツカテーテルによる測定(r = 0.83、p <0.001)の両者で、VO2と強い正の相関を示した。 ほぼすべての患者において、酸素運搬量(DO2)は正常より高かった。 酸素抽出は、復温の遅い症例(T <1.0℃/時間)で低く、復温の速い患者(T>または= 1.0℃/時間)では高かった。復温の速い症例のVO2は正常のおよそ3倍(373±77ml.min -1m-2;平均+/- SD)であり、DO2から独立していた。復温の遅い症例ではVO2とDO2との間に強い直線関係が存在した(r = 0.76、p <0.001)。手術時の低体温からの回復が遅い熱傷患者は、酸素抽出が損なわれ、VO2がDO2に強く依存する。この病態は、重篤な患者に似ている。
本人担当分:研究計画、データの採取、論文作成補助