ヨシオカ トシハル   Toshiharu Yoshioka
  吉岡 敏治
   所属   森ノ宮医療大学大学院  保健医療学研究科 保健医療学専攻
   森ノ宮医療大学大学院  保健医療学研究科 医療科学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1997/06
形態種別 学術研究論文
標題 Burn injuries in the 1995 Hanshin-Awaji earthquake
(1995年の阪神・淡路大震災で受傷した熱傷患者について)
執筆形態 共著
掲載誌名 Burns
巻・号・頁 23(4),319-322頁
著者・共著者 共著者:Y.Nakamori, H.Tanaka, J.Oda, Y.Kuwagata, T.Matsuoka, T.Yoshioka
概要 阪神・淡路大震災では、火災に関連して504人の死亡例があったが、その多くは熱傷を負った後に下敷きになったり、窒息した可能性がある。一方、生存している熱傷受傷者のデータはこれまでない。我々は震災後15日間に被災地内外の95病院に入院した症例のカルテ閲覧調査を行ったが、2718例の外因による入院症例中、44症例(1.9%)が熱傷による入院患者であった。その熱傷面積はほとんどの症例で20%未満であり、地震に伴い発生した火災による熱傷はまれであった。焼けた家の数と入院した熱傷患者数の間には何の関係もなかった。44症例中11例で、熱傷以外の外傷の合併が認められた。その内訳は、クラッシュ症候群2例、骨盤骨折3例、脊椎骨折3例、四肢の骨折2例、軟部組織損傷3例、肋骨骨折1例である。集中治療は10症例にのみ必要であったが、そのうちの5例は、被災地外の病院に転送されている。阪神・淡路大震災では、火災に関連した死亡者数は多いが、医療を必要とする生存熱傷患者数はそれほど多くなかったことが判明した。
本人担当分:研究計画、データの採取、論文作成補助